ゼプトなブログ

ゼプト【Zepto】とは基礎となる単位の0.000 000 000 000 000 000 001倍(十垓分の一)の量を示す単位。そんな微小な話題を中心に、かつて撮りためた「ステキな看板」を紹介します。

プロポーザルの意義

前年度に某行政機関からプロポーザルで受注した仕事が、本年度の更新で、見事に落選した。

ぼくたちが提示した(前年度と同じ)見積もり金額よりも「安い会社と契約をしたので、すみません」と言われました。

でも企画の内容は、ぼくと息子が一生懸命考えたものをそのまま継承したいと言う。「いいですか?」と言われて、さすがに「ダメです」とは言えなかった。

 

そもそもプロポーザルは、金額で決めるのではなく、企画や提案が優れているものを選出するのが目的なはず。

契約方法も随意契約(業者指定契約)として地方自治体法で決められているから、立案した企画の進行中は、受注できるものと過信していた。でも実際は、半年間という契約期間にしか効力がないわけですね。特許と同じで、半年過ぎれば誰でも企画を自由に使える、ということか。

前年度の企画がダメで、改めて業者をプロポーザルで選出し直すんだったら仕方がないけど。

一度企画が動き出せば、同じ企画を引き継いでも、次からは見積もりで安い業者を選択するなんて。悔しいなぁ。無情だなぁ〜。

 

でも、市民の皆さんからの税金を少しでも有効に使うためには、1円でも予算を抑えたい、そんな言い分も確かに理解できる。

 

ま、それが社会というものか。

 

今回のプロポーザル、ゼロからの企画でいろいろ考えていたあの頃の自分が、とても不憫でならない。

1回あたりわずかな予算で取材・撮影・記事・デザインのすべてをこなすのは大変だったけど、正直楽しい仕事だったなぁ〜。

これからはぼくたちの仕事を認め、末長くお付き合いをしてくださる方々を大切にして、がんばるしかないです。